家事は最高のブレインワークタイム

家事は最高のブレインワークタイム

毎日だいたい6時半に起きて、洗濯→朝ご飯→中学生息子の水筒→不燃ゴミ出し→猫のトイレ→植木水やり→夕飯の食材や切れた洗剤類の買い物などのルーティン家事をこなす。家族の清潔で健康的な生活の為だし、自活力を身につけることは今後の備えになる。第一、家の中がきれいに片付き機能的に回っているのは気持ちがいい。家族の笑顔も増えるしね。

と、同時に家事は仕事にもいいのだ。まず段取り力、マルチタスク能力(複数の作業を同時にもしくは短期間に並行して切り替えながら実行すること)が身につくし、何より「家事は最高のブレインワーク(頭脳労働)タイムだ」ということだ。

これは以前からパパセミナーなどでも言ってきているけど、「義務感でやっていると嫌になっちゃうけど、仕事にもいいのだという観点を持てば家事を楽しめる一つのキッカケになるよ」ということ。

つまりパソコンの前でやっているのは作業(デスクワーク)。それをこなすことに集中するし、横から情報があれこれ入ってくるからじっくり考え事をするには向かない。でも家事の時間は、手は動かしても頭は空っぽだからそんなときに良いアイデアが浮かぶのだ。マーケットニーズや数年先にモノになりそうな事業計画をあれこれ考えながら家事をこなす。「!!」ひらめいたら、その後すぐにメモを取る。そんな感じだ。事実、NPOの活動で軌道に乗っている事業のほとんどはこの家事タイム、洗濯物干しているときや食器洗いの時にアイデアが浮かんだものだ。

「僕の場合、洗濯物を干す時間がすごく苦痛でした。それが今ではこの10分が集中して何かを考えるのにちょうどいい。今では洗濯物があったら干したくて干したくて。妻にやらせたくないんですよ(笑) 安藤さんに教えてもらった『家事は最高のブレインワークタイム』のアイデアは本当に最高でした!」

家事は最高のブレインワークタイム(※)サイボウス式対談記事(2018年2月20日)より

あのサイボウズ社長でパパ友の青野 慶久さんも対談インタビューでこう述べている。きっとあの売れた製品アイデアのシーズや、いまや『働きやすい会社』の先頭を走る同社の秀逸な人事制度は、家事タイムで思いついたのだろう?

国の調査結果(平成28年) では、乳幼児がいる家庭での夫婦の家事の平均時間は、1日あたり妻は186分に対し、夫はたったの20分。ここ10年で育児時間は少し増えたけど、家事はまだあまりやっていないのが現状なのです(やっている人・やらなきゃいけない人と、やってない人の二極化が著しい。これは育児についても同じ)。

まあ何はともあれ、大変な家事は楽しむことが大事。義務感や指示待ちでやるのでなく、「老後はパートナーに負担をかけず仲良く暮らすため」とか、「家事時間は最高の仕事アイデア思いつき時間」のような意味や目的意識を持って臨めば自ず楽しくなってくるだろう。

コロナ禍でテレワークになり、在宅時間が増えた人で、これまで家事にあまり関わって来なかった人は、これを「変わるチャンス」と捉えて行こう!