昨日は山形 河北町から東北東に🚗を走らせ宮城県栗原市へ☀️。栗駒六日町通り書店街にある #ナマケモノ書店 の店主 千田さんは令和元年、#地域おこし協力隊 として仙台から移住。商店街の活性化というミッションの元、仲間と合同会社を立ち上げ奮闘されてきた。
「本屋という場が、子どものときから好きだった。私の居場所でした。レジのおばちゃんからは、いろいろな事を教わりました」
と言う千田さんは、令和3年に商店街にある既存の新刊書店とは違う個性的な本屋 #ナマケモノ書店を開店する。
自らの目利きで新刊（買切り）も少し置くが、写真にあるようにZINEや昭和雑貨や文房具、70’sレコードなども売っている（ナマケモノの絵のポストカードがキュート！)、加えて書棚の半分は「棚貸し」になっていて、町内市内や近隣市の人が10人くらい年間レンタル料を払って棚を借りて・推し本やグッズを売っていた。
「バランス感覚の良い店だなぁ」。店を見た印象はまずそれだ。個性派書店にありがちな「マイワールド感」はあまり感じなく、本好きじゃない人にもハードルが低い入りやすさ、長居したくなる居心地の良さを感じる。営業時間も金土日の週3日のみ10〜17時までと店名とのリンク感が面白い👍なんでもNHKのEテレでも紹介されたそうで、週末は市外からのファン客が結構来るそうだ。
このバランス感覚や発信の上手さは「タダ者じゃないな」と思って渡された千田さんの経歴書を見ると、やっぱりこれまで様々な仕事を経験されて（仙台で小売業や震災復興事業に従事）、今は12箇所目の職場だそうで、転職グセのある自分と同じ周波数を感じた。そう50代にして、まちづくりの地域おこし協力隊に志願して、家族と離れて移住しちゃうところとかも(^^；
かつて住宅だった建物を仲間たちと改装リフォームしたという店の奥半分は、合同会社が運営する空間。地元の人が手製の木工品やアクセサリー雑貨等を安価で販売するシェアショップと、「大人の部屋」という名のコミュニティスペースになっていた。
「此処には『新しいことを始めたい』地元の若者が集まるんです。だから会社の事業として『開業講座』や経営支援の勉強会もやってます。先日はECを始めたい商店街の人向けに講座をやり、その場でHPを作ってもらいました」。定休日で今日は無人だったが、町民同士の交流から様々な化学反応が起こっていそうなムード、気の流れを感じた。
此処を訪問する事になったキッカケは、BSJの書店人材バンクに、千田さんが登録されたからでその理由を訊きたくお会いしたく、書店や地域の様子も見てみたかったからだ。
店を見せてもらった後、千田さんと商店街を散歩。一緒にランチしながら町の歴史やまちづくりの経緯を聴いた。
紅葉🍁で有名な栗駒山⛰️にほど近い場所にある「栗駒六日町通り商店街」は、昭和の時代には細倉鉱山の人口に支えられ大いに繁盛した商店街だったらしい（飲み屋さんも沢山あった🍶）。平成〜令和という時代の変化の中で電車が廃線になりコンビニや大規模小売店が増えたそうだが、商店街は積極的にイベントや売出しを行い、通りに賑わいをつくることを諦めなかった。
古くて活気のある商店街。そこに古民家を改装した新しいカフェ☕️が2015年にオープンしたのをキッカケに、2021年までの6年間に17店舗が空き店舗を活用して新規開業した。こうして #六日町通り商店街 は、移住者を中心とした若手店主たちと、伝統を守ってきたベテラン店主たちが協力し合う、ユニークなイベントや個性的な店舗が多い商店街として評判になり、令和3年度の中小企業庁 #羽ばたく商店街30選 に選出され、NHKドラマ『#ふるカフェ系ハルさんの休日』の舞台にもなり、新たなファンを獲得。六日町の住人たちは、緩やかな人の輪の中で、自分らしく過ごす地方都市の新しいライフスタイルを体現し始めている感じだった。
「どうしてBSJ人材バンクに？」と千田さんに改めて訊くと、「商店街は開業者の多い町として評判になり人材も増えてきたので、現店舗を後輩に譲り、もう一度くらい別の場所で書店をやってみたい。自分で文章や絵も書くので出版活動もやっていきたいと考えています」と。
千田さんはBSJの事業推進にとって貴重な人材だ！と思い、「どこぞの自治体で、まちづくり❎本屋の事業が立ち上がったらスグ連絡しますよ。東北以外でもいいですか？」と訊くと、「町（市民）との相性次第、縁があればですね」
だって。
やはり女性が暮らしやすく生きやすい、選ばれる環境（地域社会）であることがまず大事なんだな。若い女性の流出が止まらない人口減少の自治体に、そこんとこもロックしなきゃな、と思ったぜー😎
#無書店地域に本屋を復活
#人口減少の町が若者の流出防止や移住者を増やすポイントはやりたい仕事ができることとジェンダーギャップの解消
#ブックストアソリューションジャパン
