サステナパパ・プロジェクト始動!

Fathering Japanで新プロジェクトを立ち上げます。
「サステナパパ・プロジェクト」です。

プロジェクトのコンセプトは、「イクメンパパから、サステナパパへ!」。

【事業目的】
父親が家庭内の役割を超えて「サスティナビリティ」を意識し、地域や社会に目を向けソーシャルアクション(社会活動)に踏み出す。そんなサステナブルなパパを応援し増やすこと。そして子どもたち・その先の世代にも「より良い社会」と「希望ある未来」を残すことです。

ご存知の通り、「サステナ」は「サスティナビリティ」の略語。2015年に国連サミットでSDGs(持続可能な開発のための2030アジェンダ)が採択されてから、この言葉も広がりメディアや会話でもよく耳にするようになりました。地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを謳うSDGsは学校教育でも採り入れられ、自治体や企業でもSX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)という文脈で、SDGsとESG投資は経営戦略となっています。

FJも2006年以来、「パパの育児家事参画」「男性育休」や「WLB推進」「イクボスによる働き方改革・人材育成」の推進を図る活動をしてきました。これはSDGsでいうところの、「⑤ジェンダー平等を実現しよう」や「⑧働きがいも経済成長も」に繋がっています。また、行動指針(スローガン)でもある「笑っている父親が社会を変える」とは、「働き方を変え育児に積極的に関わるパパ」が増えることでママも笑顔になり、DVや離婚や虐待もない笑顔の家庭が増えれば子どもも笑顔で成長します。そんな家庭が増えることで、日本社会で「子どもが産まれ育ちやすい社会」のムードが醸成され(少子化対策にもなる)→そして子どもたちも大人になって家族を持ったら「パパと同じように笑っている親になる」という好循環が生まれ、まさに持続可能な社会の実現に繋がるのだ、ということを確信していました。

さらに子どもが通う学校のPTA会長や学童クラブの会長をやってみて、「子育て家庭の多様性」や「地域の課題」を識るにつれ、「自分の子どもだけが幸せな社会はない」と考えるようになりました。そこから生まれたのが、「イキメン」(PTAなど地域で活躍するナナメの父親)や、多様性を受け容れるマネジメントができる職場の管理職「イクボス」であり、FJのプロジェクトでいえば、「メインマンPJ」(発達障害の子がいる父親への支援)、「タイガーマスク基金」(児童養護施設等を出た子どもの自立支援:2012年に別法人化)などがあります。

その「父親たちの進化」の流れが、このSDGsの時代に、また枝分かれして先に進む予感がします。この15年間FJで活動を続ける中で私は常に、「父親とは何者か?」と自問自答してきました。男女の役割分業時代を凌駕する父親とは、「育休を取る」「仕事も家事も楽しむ男性」等の意味・役割だけでなく(もちろんそれも大事だが)、もっとメタ(高次)な意義・役目が父親にはあるのではないか?と考えてきました。言ってみれば「社会的な父親」です。

「父親は社会のウィンドウ」という言葉もある。つまり子どもは父親を通して「社会を視る」のです。だとしたら概して父親の言動のすべてが良くも悪くもモデル(手本)となってしまうのではないでしょうか。ということは、男性が父親になったら育児家事することがほぼ当たり前になった今、家でイクメンすることもgoodだが、父親はそれだけでなく「サステナブルな社会のために奮闘するパパ」になることが求められているのではないか。そしてその姿は、子どもたちの「憧れのヒーロー」になるのではと考えます。

自分の子だけでなく世界中の「コドモノミカタ」になって活動する父親の姿をみれば、きっと「パパのようになりたい」と思う子どもたちも増えるでしょう。そうやって世代を超えて「ファザーリングのバトン」をつなげる父親がもっと増えて欲しい。FJが標榜する「笑っている父親」の最終ミッションも結局、「子どもたちに何を残せるか?」に尽きるのではないか、と思うのです。

そう、FJのパパの中には、セーフティネットというサスティナビリティを考えて、「養育里親」や「保護司」を務める人がいます。経営するリフォーム会社の事業で「精神障がい者向け支援施設」の建立と運営に勤しむ社長パパもいます。また本業の傍ら、毎週のようにファミリーホーム(小規模住居型児童養育事業を行う住居)で美味しいご飯を作ったり、子どもたちに絵本を読むパパや、クラウン(ピエロ)に扮して保育園や小児病院で、子どもたちを笑顔にする活動を続けるパパもいます。

確かにそういった社会活動ができる人は、子育て期のピーク(乳幼児期)を終えたパパなのかもしれません。わが家もそうでしたが、乳幼児期のカオスや心労が絶えない思春期は本当に大変で、仕事との両立を図りながらその日一日をどう乗り切るかで精一杯。地域活動などには関われない、という人がほとんでしょう。

ただ、頭の中で考えたり想像することはできます。ちょっと家事育児の手が空いたとき、仕事の手が空いたときにスマホでみた「ちょっと気になるニュース(テーマ)」。それをスルーしちゃうのではなく少し調べて深堀りしてみる。「そこ、なんとかしたいなあ」と思い、「自分には何ができるか?」「今は忙しいが、いつか活動したい」と考えるなら、まずはその課題解決をしているNPOや団体のサイトを見たり、SNSでシェアすることはできるでしょう。もちろん時間や体力をかけて直接的に活動するのがベターですが、余裕がなくそれが無理であるなら少額寄付するだけでも寄付された側は元気が出ます。支援者を支援する。浄財も意味あるソーシャルアクションなのです。

「サステナパパ」の第一歩は、できることから始めること。SDGsと言われるとテーマ・範囲は広く大き過ぎて「自分事」にしづらいと思いますが、まずは自分の生活圏である半径500mで起きていることに目を向けましょう。そして「これは放っておけないな」と思ったら「自分にできることはないか」を考え動く。その小さな「気づき」と「勇気・アクション」が、サスティナビリティな社会に繋がっていく一歩になります。

ファザーリング・フォー・フューチャー~父親は子どもたちにどんな未来を残せるのか

このテーマを掲げ、FJは「サステナパパ」の養成事業を始めます!

パパたちへ。そんな「サステナパパ」になって、チカラを合わせて、子どもたちに胸を張って残せる未来を一緒に作っていきませんか?

この指とまれ! まずはオンラインフォーラムを企画するので、ワイワイやろうぜ😎

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