新しいNPO「ブックストア・ソリューション・ジャパン(BSJ)」のサイトをリリース&活動を開始します

明けましておめでとうございます🌅今年もよろしくです。

さて本日、新しいNPO「ブックストア・ソリューション・ジャパン(BSJ)」のサイトをリリース&活動を開始します。サイトはこちら⇒ https://bsj.voyage/

BSJのコンセプトは、「まちづくり❎本屋」。12月時点、全国で書店のない自治体は450を超えました(JPIC調べ)。そんな「無書店地域に本屋を復活させ、まちづくりの拠点にする」。これがBSJのミッションであり、フラッグシップ事業になります。

きっかけは昨年5月の #プチ移住 でした。地方創生の民主化を目指す100DIVEの事業にジョインし、山形 #河北町 で1か月暮らしていました。そのときに地元で洒落たカフェを運営する女性から「この町には本屋さんがないのよ。安藤さん つくってよ」と言われたのだ。そのカフェのカウンターには知らない絵本やアートブック、詩集などがたくさん並んでいた。

東京から10年前に家族ごと移住し、麹をつくりながらカフェを営むその人に、「本はAmazonで買うの?」と訊いたら「本はやっぱり手に取ってみたい。だから店が休みの日に山形や仙台の本屋さんで買ってるわ」と。なるほど、ネット書店隆盛の時代にそういう人もまだいるんだ、とそのときは思っただけだった。

自分も確かにネット書店も使うがリアルの書店も使う。出張時は特にそうだ。90年代には東京で本屋の店長をやって→2000年にあるネット書店へ転職した。当時すでに島部では書店がなくクリック一つで本が届く仕組みに可能性を感じ、本を売るまったく新しいシステムを作る現場に身を置き学びたかったのだ。

その僕がまた書店を?いやいや、もう出版業界の人間じゃないし、それに人口1.7万人の地域で新刊書店は無理に決まってる。そう軽く受け流していたが、彼女の言葉はずっと頭の隅っこに引っかかっていた。

東京に戻ったときそんな話をかつての出版業界の盟友に話したら、この20年で書店の姿(物流)がどう変化してきたかについて彼は解説してくれた。そして何人かの後輩たち(書店業界の)を紹介された。自分の中でかつて居た書店界隈の情報が更新され、「今の時代で、どうやれば、まちの本屋は成り立つだろうか」と考えるようになったのだ。

とまれ、でも僕がまた書店を始めて何になる⁉️それに新刊の知識や勘も鈍ってるから、商売的に上手く行くわけがない。ファザーリングジャパンの活動も再活発化してきて忙しい。他にも関わっているプロジェクトは沢山ある。しかし、9月に2回目のプチ移住で暮らした兵庫の新温泉町(人口1.3万)でも書店がなくなっていた。そして地元の人に再び言われたのだ。「安藤さん 本屋つくってよ」。

この符牒はなんだ❓ フラグが立った気がした🚩
本屋について夏頃は少し冷めていたが改めて「まちの本屋」の存在価値を考えて直した。そして本好きな人はそれを求めているんだという事を実感した。池袋育ちの僕は今に至るまで「身近に本屋がない状態」を経験してないだけだ。もし同じ環境にいたら「本屋つくって欲しい」と同様に思うんじゃないだろうか。

そんな地方で、自分ができる事はなにか?父親の育児や男女共同参画社会への問題提起はもちろんあるが、ひょっとしたら「場づくり」⁉️ 人びとがフラッと立ち寄れて面白い事が動き出す可能性が生まれるような「場」。それはもしかしたら「本屋+カフェ」のような場なんじゃないかと。

30代に自分が書店員を始めたときのロックスピリットが蘇ってくる気がした🎸

もはやリアル書店の閉店・衰退は一書店の経営の問題ではなく、読書推進や文化資本の観点からいっても「社会課題」になってるんじゃないか。ネット書店と電子書籍があれば出版社はいいのかもしれないが、クレジットカードを持ってない子どもたちが気軽に本にアクセスできる書店がない事を、周囲の大人たちはどう考えてるんだろう?今の時代、「書店は経営が成り立たないんだから仕方ない」で済ませていいんだろうか、と。

それに書店をやりたい若者は増えてる気がするのに、相変わらず創業のハードルは高く、志をもって開業しても経営はずっと厳しいままだ。都会でも書店の廃業や閉店は増えてしまい、本当は書店員を続けたいのに諦めて違う仕事をしている人も沢山いるはずだ。いま巷は「移住」が注目されている。せっかくいる書店人材を「移住」で活かせないだろうか?応援してくれる本屋好きの人(関係人口)を増やせないだろうか?

そんな身近にある「社会課題」を解決するならNPOだ。僕はこれまでのキャリアで本屋は14年間(リアル&オンライン)、子育て支援のNPOは15年やってきた。「まちづくり推進」の経験は薄いが「プチ移住」でなんとなく問題の本質は分かってきた。

だったら「自分がやろう」と決めたのは、10月に60歳(還暦)になった日。新しい年に「無書店地域に本屋さんをつくる事業を始めよう」とまたNPOの絵を描き始め、同じ問題意識を持ってるだろう人に声をかけ、共感・協働してくれそうな仲間たちと一気にBSJを立ち上げました。スタッフ一覧はこちら⇒ https://bsj.voyage/about/member

BSJの本格稼働は法人認証後からになりますが、まずは2023年中に何処か無書店地域に1店、ロールモデルとなる新時代の「まちの本屋」の出店を目指します✊

今日のところはこれくらいで。次回以降の投稿でBSJの具体的な取り組み方法、ステークホルダーのコミットの仕方を発信するので、注目ください。

皆さんの地元、故郷の町に本屋さんは残ってますか?

start me up❗️😎

ブックストア・ソリューション・ジャパン

#無書店地域にまちの本屋を復活しよう
#本屋をまちづくりの拠点に
#まちづくりは人づくりから
#本は人を育て本屋は人をつなぐ
#書店人材が活きる場をつくりたい
#生きやすい地方に移住して本屋をやりませんか