読書はリ・クリエーション

「本は読まなきゃと思っているがなかなか読めない、読む時間がない。どうすればいいですか?」

本屋を始める話をすると、最近そう問われる事が多くなったが、そんなときは3つのアドバイスする。

  1. 1日の中に必ず読書タイムを設ける。例えば、寝る前30分はスマホを見ないで、紙の本を読む習慣をつける。良さが分かれば日課になる
  2. 最初から最後まで読もうとしない(小説は除く)。「まえがき」「あとがき」に大事なこと・著者が言いたいことはだいたい書いてある。そこがヒットすれば、気になる目次から拾い読みする
  3. 読書はレクリエーション。創造性を回復する営み=リ・クリエイションなり。今後はChat-GPTに依存しない人が社会から求められる(重宝される)と信じて本を読もう

どうかな?一度騙されたと思ってやってみて欲しい。

僕は積読(ツンドク)含めて常に30冊くらいの本を併読・乱読しているが、限られた時間の中で何を読むか?実はそこから読書は始まっている。積読していると、「まだ読めていない」と焦ったり、ネガティブな罪悪感に捉われる人も多いかもしれないが、実は積読も悪くない。

「きょうは何を読もうかな?」と選ぶのがまず楽しいし、だいたい「本は読みたい時がヨミドキ」だから、タイトルみても読みたい気にならないときは放っておいて別の本を読めばいい。(音楽を聴くときだって、気分で曲調やアーティスト選ぶでしょう?あれと同じです)

それに積読には「眺める楽しみ」があります。本の背表紙を見ていると、「自分の内面と向き合っている」感じがするし、逆に本たちから「お前はこれからどうしたいんだ?」と問われている気がするときもあります。

つまり、読書の目的は本を買ったとき既に7割は達成しているのだ。

本は「書物」とも言う。「食物」を毎日食すのと同様、「書物」も毎日摂ると、アタマの栄養・ビタミンになる。そうすると知力・教養・リテラシー(ある特定の分野における知識や理解能力)が高まり、仕事や、よりよい社会づくりやハッピーな人生をおくるための武器となる。

さて、あなたは今夜どんな本を読みますか?

#読書のチカラを信じよう
#1週間書物を読まない人は多いが1週間食物を摂らない人はいない
#本はリアル書店でブラウジングを楽しんで買おう