新刊書の価格が高騰している↗️

最近、「本の値段が高くなったなぁ」と思う。(思いませんか⁉️)

人気作家の新刊が2980円(税込)!だし、文庫・新書も軽く1000円超え。直感で「あ、これ読みたい。読まなきゃ」という人文書や専門書の新刊もたいてい3000円代で二の足を踏んでしまう。絵本・児童書はなんとか1500円以内をキープしてるみたいだが、一般の子育て家庭は物価高に苦しみ、家計において「子どもの本代」は優先順位が下がってるのだろう。

BSJで今年1月に行なった調査でも、「1ヶ月の平均書籍購入金額」を訊いたところ、「2000円以内が88.6%」だった😱 これでは書店の廃業は止まらない。

🔗参考:「まちの本屋さんのいま」調査 2023.2.20発表

たぶん紙の値段や印刷製本・流通コスト、倉庫の人件費なども上がってるから出版社からしたら致し方ないんだろうけど、こんなに値が上がったら「新刊書は贅沢品」になってしまい、ますます読書しない人が増えてしまう気がする。(でも新刊点数は増え続けている)

書店にしたって、新刊本の仕入れ総額が上がり支払いが苦しくなってはいないか?電気代は上がるしバイト代だってそろそろ上げないと、と店長は考えてるはずだ💦
「これまで売れていた類いの本がなかなか動かない」と、ある書店長が言っていた。

そりゃそうだよ。読書家の上客だって資産家や領収書買いができる人以外は、本代より光熱費や生活費を優先するわけで、これまで月に10冊買ってた人も5〜6冊に押さえざるを得ないはず。これじゃあ都会の書店だってもたないよ。

いかがだろうか?
あんなに、卵やパン、食料品、電気代、ディズニーランドの料金などが上がると大騒ぎしてるのに、「本の価格高騰」はまったくニュースにならない。いや、出版業界内でも言ってる人は少ない。私が集会でこの話をしてもほとんどの人は苦笑いで何も語らない。「なぜだろう?」と、本好きの妻に訊いたら、「そりゃあ、本読む人がいま殆どいないから関心ないのよ」と、にべもない。そう言う妻も、ここのところ本の購入はもっぱらメルカリかアマプラ。そして図書館のヘビーユーザーだ^ ^;

何かの文献で読んだだけだが、70年代のオイルショック時に流行ったのは、「貸本屋」らしい。これは現代でも同じことではないか?
だとしたら、TAKIBI🔥に商機はないか?

だって、僕の家にある絵本(状態良好)はすべて「半額」で販売予定。その他の新古書も一例だが、以下の価格で売る予定だ。

  • 『街とその不確かな壁』2980円→1680円(税込)
  • 『同志少女よ、敵を撃て』2090円→1000円(税込)
  • 『LIFE3.0――人工知能時代に人間であるということ』2970円→1800円(税込)
  • 『血の繋がりと家族のかたち』→ 2980円→1200円(税込)
  • 『その本は』1650円→1200円(税込)
  • 『ホントのコイズミさん』1650円→1100円(税込)
  • 『言語の本質』(新書)1056円→800円(税込)
  • 『正欲』(文庫本)935円→600円(税込)

などなど。いかがでしょう?これくらいの値段だったらちょっと読みたくなりません❓

現状、TAKIBIは出版社や取次からほぼ無視されてるが、それは新刊を売らないからで仕方ないけど(一部扱いますよ!)、本は読者に届いてナンボでしょう?返品率みなよ。

新刊の価格はますます上がっていくと予想されます。だから僕は新しい形の本屋で、作家・著者が渾身で書いた、編集者が思いをもってつくった「時代を疾走する佳き本」を、時代に合った価格で売りながら、本の素晴らしさを伝えつつ「新しい読者」を育てていくつもりです。

TAKIBIの棚主たち60人も同じ想いのはず。 彼らの棚ではどんな良書がどんな値段で出てくるか楽しみだぜ😎🎸

#TAKIBIはいよいよ7月5日オープン🔥
#ブックストアソリューションジャパン